マンガの中で2回ほど出てくるMrs.パーナム・ジュリーとキートンがコミカルに絡みながら事件を解決していきます。
Mrs.パーナムさんは探偵もののドラマや映画が大好きなようで、3人ほど有名そうな俳優の名前を挙げていますね。
全く聞いたことの名前の俳優さんだったのですが、3人ともアメリカ人で、なるほどとても有名な方達でした。
動く標的のポール・ニューマン
「動く標的」は1966年に公開された小説を元にした映画。
映画の中で私立探偵を演じたのがポール・ニューマンです。

当時としてはかなりの大ヒットを記録したようです。
続編が1975年に出ています。機会があったら見てみます。
ポールさんの若い頃の写真はなるほどいい男です。中年になってからもシブくて、きれいに年齢を重ねていった感じです。
身長は177cmとありました。(なんとなく調べてみた(笑)
彼は晩年、社会活動を積極的に行っていたようで、多額の寄付をいろいろな機関にしていました。
ブリットのスティーブ・マックイーン
「ブリット」は1968年に公開された刑事ドラマ。探偵ではないですね。しかしカーチェイスの場面はとても迫力があり、話題になったようです。
5.5億の予算で42.3億の興行収入があり大ヒットしました。日本でも1969年の洋画配給収入1位を獲得。
Mrs.パーナムはスティーブをタフと表現していますが、彼の人生そのものが文字通りタフだったようです。
いろいろやんちゃなことやっていたようですね。残念ながら50歳という若さで癌のため亡くなってしまいます。
「荒野の七人」や「大脱走」にも出ているよう。図書館で貸し出しされていたら観てみます(笑
探偵・ハンフリー・ボガード
彼も57歳という比較的若くこの世を去ってしまったようです。
しかし、「マルタの鷹」という1941年に公開された映画で主役を務めてから40年代50年代を象徴する男性俳優としてとても有名。
彼の出演した「カサブランカ」という映画はなんとなく観た記憶がありますが、ダメですね、ほとんど覚えていません。。
面長の顔立ちで、ん、そこまでかっこいいとは思いませんでしたが、きっと映画の中でとてもいい役を演じていたのかもしれません。
Mrs.パーナムさんから好評価されてくらいですから、すばらしい探偵には間違いありません(笑 「マルタの鷹」は絶対観てみなくては。
ドライフルーツのミンスパイを食べてしまうキートン
キートンさんほんと食いしん坊ですよね(笑 なんで2人がウェインさんの家に入れちゃうんだろうと思いましたが、それよりもオーブンの中に入っていたミンスパイをキートンがつまみ食いするのにはびっくりです(笑
ゲランのミツコ 「Guerlain Mitsouko」
なんか日本人の名前っぽいのが出てきました。微妙にスペルがちがうのですが。
とても有名なフランスの香水なんですね。

1919年に初めて市場に出たということですから、シャネルの5番よりも2年程古いです。
調香師のジャック・ゲラン
作家のクロード・ファレール
ミツコ(Mitsouko)はこの二人の友情を記念して作られたものです。
名前はファレールの小説「ラ・バタイユ」に出てきた、婦人「ミツコ」からとったものだそう。
「ラ・バタイユ」はロマンス小説。日本語では「戦闘」という名で出ているようです。英語でいうと「ザ・バトル」ですかね。
今でも販売されていますが、シャネルの5番のように不屈の地位があるけれど、やっぱり古く現在はあまりつける人はいないっぽいです。
ストーリーがあり、
「慎ましい、物静かで控えめだけれども強い意志を秘めた女性」
をイメージして作られたそうです。
とても有名なので「ミツコ」送られた人は、このメッセージを頭のどこかで意識してしまうことでしょう。
マンガの中のウェインさんはまさしくこういう女性だったのかもしれませんね。。
極端に言うとウォルターが全部悪いのですが、彼は奥さんのドリスをもまた同じく愛していたということだと思います。
ルビナスの花
ルピナスの花はこんな感じです。

花の色は紫だけではなくて、他にも色とりどりあります。
ロイヤルヘンリーレガッタ
これはイギリスでとても有名なボートレース大会のことでした。
1839年に始まったということですから、とても古いですね。競技大会をそんな昔からやっていたなんて驚きです。


しかし、ボート競技の歴史はさらに古く一番最初に始まったのはイタリアのベニスで1274年ということでした。
レガッタはイタリア語で船やボートを「こぐ」という意味らしいです。
ロイヤルヘンリーレガッタは約2.1kmの距離をトーナメント方式で争います。
そして大学やクラブなど19もの対抗戦があり、出場チームは世界各国から参加しています。
テニスのウィンブルドン大会と同様にとても大きなイベントだそうです。
初夏に行われますが、毎年日程は変わるよう。
15巻のチャプター3はMrs.パーナムさんの洞察がコミカルに描かれていてさくさく読めました。
花屋のあの情報だけでどうやってあの時計を探したんだろうと思いましたが、そこはキートンの調査員としての腕なのかな。やっぱりキートンの発想にはあっぱれです。
また2人の人を同時に愛することは可能なようで、とても難しいということですね。
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