マリアテレジアの砦は1734年に建設された要塞城壁の一部。

 

なんだかいびつな形をした、なんとなく観光スポットっぽい場所なんだけど、
何にも説明書きがないので毎回スルスル通りすぎていた場所。

私の彼は初めて見た時から街の防御壁っぽいとすぐに予想を立てていたけど、何でこんないびつな形なんだろうと、腑に落ちないでいた私。

調べてみると彼の言う通り立派な防御壁で星型の要塞だと発覚。無知な私でした。英語表記を直訳すると恒星型防御壁といいます。

ティミショアラに建設されたこの要塞にはこんな風に突き出た部分が全部で9つあって、各部分に当時のキングや女王、軍事将官の名前がつけられていたそう。

彼女の部分だけが残っていて、残りは19世紀の後半の都市開発のために、ほとんどが壊されとのこと。

星形の要塞は15世紀のローマ帝国時代にヨーロッパ中で流行った、火砲攻撃に備えた建築様式。とにかく壁が分厚い。20mはあるんじゃないかというほど。こんなに分厚く壁を作らないといけないなんて、当時の陣地争いの凄まじさを感じます。

それまでの城壁は、(英語ではシティウォールと言うので街全体の防御壁のことですね) この建設様式より以前までは円柱の砦が主流、だけど決定的な短所があり、火砲攻撃を受ける、浴びせる、どちらに対しても死角が出来てしまう、それを避けるために、この建設様式を採用する国が多くなったそう。

今この場所はミュージーアム、レストラン、アトリエ、ビジネスオフィスとして使われています。残念ながらレストランはほとんどが閉店してしまっていて、3件ほどだけが営業している状態。レストランは街の中心地に集中していること、あと人口がまだまだ足りないせいかもしれない。

でもでーんと存在感があります。コンチネンタル、または周辺のホテルに宿泊されてる人なら、芝生の敷かれた城壁の上を眺めることが出来るかも。

バナトミュージーアムがあるけど、現在は改装中、、もう2年以上経っているらしいのですが、インフォメーションセンターの方もエンドレスに続いてるなんて言っていて、いつ終わるのかわからないらしい。。

ユニオン広場から2ブロックほど東へ行ったところにあります。散歩がてら足を伸ばしてみて下さい。

 

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