マスターキートン6巻1 水晶は成長する?造反有理とは?

初めてこのチャプターを読んだ時は私にはちょっと把握できなくてさらっと読み飛ばし。

岩瀬先生の奥さんが言った離婚の理由の意味がまったく??でしたし、最後に彼が息子の思いを悟る瞬間も私には何が何だかわかりませんでした。

再度読んでみても、”この物語よくわからないなぁ”と思うばかり。

またさらっとすっ飛ばすように読んでいたのですが、でもなんとなく気になったものを調べてみることに。

造反有理とは?

岩瀬先生が空き地のような場所で殴られている場面の後ろにある看板に大きく書かれている言葉です。

読み方さえわかりません。。普通に読めば”ぞうはんゆうり”?

合ってましたが、実は中国語だと判明。毛沢東が使っていた言葉らしいですね。思想の一種。

謀反(むほん)にこそ正しい道理がある
謀反(むほん)とは国家の偽者政治家にそむくこと。

英語では「To rebel is justifid」と訳すのが一般的のようです。

他に「There is no rebel without reason
というのを見つけて、こちらの方がわかりやすいとは思いましたが。

この思想は政治的には「怪物」だとか「罪深い」とかネガティブに言われていますね。

松本清張の『迷走地図』という1983年に書かれた小説に
”彼女は、いまではもう色褪せたファッションのような言葉「造反有理」の信奉者であった”というフレーズがあるので、今では死語になっているような気がします。

私は日本で起きた学生運動というものを知りません。
あまり興味もないのですが、いつか読んだ養老孟司さんの本の中に、当時の学生はやることが無くて暇過ぎたのだ、学生運動は若者達が有り余るパワーのやり場を失った為に起きた、というようなことを言っていたを覚えています。

階級制度への疑問が共産主義や社会主義の思想が生まれた始まりだと認識していますが、

マンガに出てきた岩瀬先生の元奥さんは、同じ思想を共有していると思っていた彼に”裏切られた”と思って出て行ったのでしょうか。

不思議なのだけれどこれを書いているうちに、今なんとなくわかってきたような気がしてきました。

岩瀬は若い頃に持っていた”覇気”のようなものを失っている。
学生運動に参加したかと思えば、もともと学生運動の思想を信じていなかった。

石は生きてると生き生きしながら息子に言いながら、わくわくしながら大地が生きてるようだという息子のコメントをさえぎって、言い訳はよせという。

取り返しのつかない人生はないと言いながら、後になって学校に行かないと取り返しがつかなくなるんだと言う。

女子高の先生になったのは生徒に自分の足で歩いていくことを教えたかったからだけど、後になって”私の手には負えない”という。

こうした彼の浅はかな思想や、時代に流されるような合わせるような行動、唯一、抱いていた鉱物への情熱も失ってしまったような彼に息子は虚しさを抱いていた。

息子を亡くしたことでさらに生気を無くした彼に、百合子は彼の息子が砕けてしまった石のかけらでも大事にしていたんだとコメント。

”取り返しがつかない過ちもある”と叱責されるように言われ、自分が息子の情熱を押さえつけてしまっていたことを、察したのかもしれない。

この6巻の初版は1990年の9月1日。バブルがはじけて間もない頃。その当時の日本がどうだったのか私はまったく覚えていない。

ただの物語なのか、作者の勝鹿さんが社会背景を取り入れたのかはわからないけれど、今回も学べることがありました。

追記:

水晶は成長する?

水晶はゆっくりですが自分で成長するようです。
この方のブログで見ることができました。

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