まず初めに、場所がわかりずらいです。
メイン道路から結構奥まった場所にあるので、通り過ぎないように看板に目を配りながら向かいましょう。

入館料は10レイ、日本円だと300円くらいですね。
ミュージーアムは朝8時から平日は4時に閉館します。

 ベルリンの壁

ゲートを越えるとまず、ベルリンの壁の一部があります。
私はまだベルリンには行ったことがなくて興味津々で隅々まで見てしまいました。まぁ普通のコンクリートなんですけどね、それだけで歴史を物語ってるというか、この壁をきっかけに東ヨーロッパの歴史が変わったと思うと、背景にいろんなことを想像してしまいました。

ミュージーアムはマリアテレジアの砦(とりで)から歩いて3分ほどの所にあります。円を描いた交差点を北北東へ、看板が見えたら右へ入ります。
ゲートの向こうに”89”と壁にあったらそれがミュージーアムです。

一応ゲートの横にボックがあってスタッフがいるようなんですが、私たちが行った時は離れた所でタバコ吸っていて、私たちがうろうろしていても知らんぷりしてましたね(笑)まぁいいんですけど。

私はアート美術館よりこういう歴史ミュージアムの方が断然好きです。

ミュージアムの中へ

さて、ミュージーアムですが、ティミショアラの人々は、この街が一番最初に社会主義からの独立を果たしたことを本当に誇りを持っているようで、これは街中で感じることができます。

私たちのエアービー&ビーのホストは首都のブカレストでは3億人いても勇気が足りなかったけど、ティミショアラは人口300万人でも十分に戦えることが出来たんだよと話してくれました。
これだけ誇りがあるだから、ミュージーアムはきっと教会堂よりも威厳があって、立派で管理された政府の建物なんじゃないかと想像してもおかしくないと思うのですが、、、実際は年季の入ったそしてかなり朽ち果てたビルでした。。ん??ここ??と一瞬思ったほどです。

中に入るとまずビデオルームに案内されます、サブタイトルは英語でいい?と聞かれて、30分ほどのビデオを見せられます。

正直かなり使いこなしたらからか、古いからか、音声が聞き取りづらくてあまり理解することは出来ませんでした。でも映像からだけでも革命運動の壮絶さは伝わります。

その他にも中にはたくさんの写真や展示物があって当時の緊迫さや緊張感、力強さを感じることができます。

敗北して政治体制を変えた日本とは違います、ルーマニアは共和国制を”勝ち取った”ということを認識させられます。どの主義が正しいとかいいかとは私にはわからないけど、この歴史の事実が国民に与える潜在的影響は大きいと思いました。

チャウセスク書記長

革命記念とはちょっとうらはらにチャウセスクのポスターが部屋じゅうに貼ってあります。全てルーマニア語なので読めませんでしたが、壁中を埋め尽くすほどの数の多さに、今だに彼が支持されているんじゃないかと思うほどでした。共産主義は宗教とまではいかないまでもモデルは同じような感じですね。

ビデオを見終わった後は、スタッフに”私についてきて”と言われて今度は2階へ。

入館者のログがあるのでそこに名前と出身地を書いてもらうようにお願いされます。まぁ形式的なものなのでさらさらっと書いて、あとは自由に見て周ってね、と。

ミュージアムを見つけるのに辺りを30分以上も歩き周ったので、入館したのは閉館45分前、ビデオを30分見たので残り15分しかない、駆け足で見なきゃと思ったら、”4時の閉館になっても気にしないで、ゆっくり好きなだけ見てっていいよ” と言われて一安心。なんだかティミショアラこの緩さ(ゆるさ)がいいんですよね。

ここはルーマニアに来たら絶対に訪れるべき場所です。

左上に見えるのがサインです。小さいので見逃さないように電柱に目を配ってるといいかもしれません。

追記:
このミュージアムは公共ではなくプライベートで運営されてると後からわかりました。
その他スポンサーや寄付で賄われているそうです。

どうりで他のミュージアムとは違うわけでした、でもあれはあれでいいような気もします。
このような革命記念館があるのはルーマニアではティミショアラだけだということもわかりました。

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