正直に言うと私達はハンガリーについて何の知識もないままブダペストにふらっと立ち寄
る感じで入国しました。

ぶらぶらと歩きはじめての第一印象は”ん~きれいな街だな””雰囲気いいな~”と
ただただすがすがしい気分で、観光名所さえわからず気の赴くままあっちこっち歩いていました。

そして川沿いをたまたま歩いていてたまたま見かけたのがこの靴達。
ほぼ国会議事堂の前にあって、ペスト側の川沿いを歩いていれば必ず目にします。

(ブダペストの街は川を挟んでブダ側とペスト側に別れます。)

初めは何なのかわからなかったので、近くにいた人にさらっと聞き、何なのかを知ったときは
言葉が出ずじっと見つめてしまいました。

これはハンガリー映画監督のCan Togay(ジャン・トガイでいいのかな)さんの
アイディアで創作された記念碑。

第二次世界大戦時のハンガリーの矢十字党(やじゅうじとう、英語ではアロークロス)という
ファシズム政党によって射殺された人々に敬意を払うために作られたとのこと。

鉄で型どった60足の靴は2005年にここに置かれたそうです。

同じく鉄で作られたプラークには英語、ハンガリー語そしてユダヤ人の言語のヘブライ語で

”アロークロスの軍隊によって撃たれドナウ川へと倒れた犠牲者への為に”

と書かれています。

どの靴もそうですが、子供の靴を見ると、痛みというか心が締め付けられそうになりました、
同時にどこへ向けていいかわからない強烈な嫌悪感も覚えました。

人は忘れる生き物なので、同じことを繰り返さないためにこうやって思い出さるものが
必要なのかもしれないと思いました。

プダペストに来たら寄ってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください